2040年の日経平均株価は151,138円? │長期投資的視点から考える「日経平均5万円」

📊日経平均と市場サイクルの研究

2040年の日経平均株価は151,138円?
│長期投資的視点から考える「日経平均5万円」

先日、「短期売買的視点」からの
日経平均株価5万円を考察してみましたが、

今回は「長期投資的視点」で
考察してみたいと思います。


積み上がる日経平均のBPS

以前の記事でも触れましたが、
企業が毎年利益を積み上げていくことで、

日経平均のBPS(1株あたり純資産額)は、
少しずつ増え続けています。


日経平均BPS(一株当たり純資産額)
おおまかな推移は、以下の通り。


2005年:6,320円
2010年:8,690円
2015年:14,700円
2020年:21,900円
2025年:30,600円

→10年前と比べると、

企業の「中身」(=純資産)は
約2倍になっています。


株式は「企業の所有権を示すもの」ですから、

株価が10年前の2倍になっていても、
実は「同じ水準」と言えるわけですね。


BPSの伸び率を見てみると…

以下は、日経平均の、
「一株当たり純資産額」の推移です。


2005年→2010年1.38倍 (6,320円→8,690円)
2010年→2015年1.69倍 (8,690円→14,700円)
2015年→2020年1.48倍 (14,700円→21,900円)
2020年→2025年1.39倍 (21,900円→30,600円)


→日経平均BPS(一株当たり純資産)は、
おおむね5年ごとに、
1.4倍ペースで増えている事が分かります。


今後もこのペースで今後も増えていく
(5年ごとに✕1.4倍)と仮定すると…


各時点の、日経平均株価の
「一株当たり純資産額」の見込額は、
以下の通りとなります。

・2030年:42,840円
・2035年:59,976円
・2040年:83,966円


PBRから見た「箱の値段」


👉️PBR=株価÷「一株あたり純資産」


「一株あたり純資産」が100円の株というのは、
「100円の財産が入ってる箱」のようなもの。


「100円の財産が入ってる箱」が
100円で買えるなら、

PBR=1倍。


でも実際は、
景気や期待でその「倍率」が上下します。



ここ20年ほどは、

日経平均のPBRは、平常時、
「おおむね1.3倍前後」で推移してきました。


ただ現在は、およそ PBR=1.8倍。

かなり高い水準です。


これは、

・「加熱相場で高くなっているだけ」と見るか、
・「インフレによる水準訂正」と見るか、

意見が分かれています。


※また、

「一部のAI、半導体銘柄が
全体の水準を引き上げている」

という意見もありますね。


なお、2000年〜2006年あたりは
「PBRが2倍前後」だった事を考えると、

一定の“水準訂正”が
起きている可能性もあります。


未来の日経平均株価を試算してみた


そこで間を取って?


▶「日経平均のPBRを1.5倍」として試算すると、

その時の「日経平均株価」は
以下の通りとなります。


・2030年:42,840円 × 1.5倍 = 約64,200円
・2035年:59,976円 × 1.5倍 = 約89,900円
・2040年:83,966円 × 1.5倍 = 約125,900円


また、インフレ補正を考慮して、
少し”楽観的”に、


▶「日経平均のPBRを1.8倍」として試算すると、

その時の「日経平均株価」は
以下の通りとなります。


・2030年:42,840円 × 1.8倍 = 77,112円
・2035年:59,976円 × 1.8倍 = 107,956円
・2040年:83,966円 × 1.8倍 = 151,138円


※これはかなり楽観的な見通しですが・・

2000年前半の頃の水準に合わせて考えると、

あながち根拠のない数字とは
言い切れないと思います。


まとめると…

現在の日経平均(約5.8万円)は…

 
◎PBR=1.8倍なので、
過去20年の推移からはやや割高


◎ただし、インフレ環境では
PBR=2倍程度まで許容される可能性も。


◎保守的に見ても、2030年には“割安圏”、
2040年には“適正の半値水準”となる見通し



もちろん、地政学的リスクや予期せぬショックなど、
今は想定できない要素も多くあります。

(上記試算は、これまでのように
平和な世の中が続く事が前提なので…

もしかしたら、ここがちょっと
怪しいかもしれません…。)



けれども、日本企業が
少しずつ利益を積み上げていく限り、

「企業の中身(BPS)」は
確実に育っていきます。

相場の波はあっても、
その“成長の積み木”は崩れません。


だからこそ、長期投資では
“継続すること”が大切なのだと思います。


…今回は「常時」の試算をしましたが、
では「非常時」はどうなるのか?

というのを次回、掘り下げます。

このシリーズ、次回が最終回です。


関連記事

平常時とショック時、それぞれのシナリオを考えよう〜日経平均株価5万円考察:(最終回)
日経平均株価5万円は割高なのか?平常時(PBR1.5倍)とショック時(PBR0.8倍)の2つのシナリオから将来株価を試算。リーマンショック・コロナショック時の水準を参考に、暴落時に慌てないための長期投資戦略を考察します。
「短期売買的視点」での、日経平均株価5万円考察
日経平均5万円は本当に割高なのか?RSI・MACDなどのテクニカル指標、需給・AI・インフレ・円安といった材料面から、短期売買的視点で相場の温度を冷静に分析します。
2007年の日経平均1万8千円と、2025年5万円はどちらが割高?|長期投資がプラスサムな理由
2007年の日経平均1万8千円と2025年5万円はどちらが割高か。1株あたり純資産の推移をもとに比較し、長期投資がプラスサムゲームになる理由を解説します。
タイトルとURLをコピーしました