ダマシに惑わされず損失をコントロールする‐損切りがブレないための考え方

🧩ダマシという罠|結果論に惑わされない投資思考

ダマシに惑わされず損失をコントロールする
‐ 損切りがブレないための考え方


損切りした少し後に、
もう一度だけチャートを見てみると・・

さっき切った株価を、あっさり超えている。



「……売らなくて良かったんじゃ…」

頭では分かっている。
これは、よくある“ダマシ”だ。


「仕方がない…」

そう思いながらも…
胸のどこかに、小さな引っかかりが残る。


今回は、この“引っかかり”の正体を、
もう一段、掘り下げていきます。


ダマシに惑わされずに
「損失をコントロールする」

こういった視点から、考え方を順を追って
整理していきたいと思います。


ダマシは「結果論」である


損切りをしたあとでチャートを見返すと、

「ああ、ここはダマシだったな」と、
簡単に言えてしまいます。


でも、相場は事前に、
”完璧に予測できるもの”ではありません。


ダマシか、本物の下落か。
それを事前に見分けることは難しく、

「あとからチャートを見ればそうだった」
という、結果論でしか語れない世界なのです。



実際の相場は、
“教科書どおり”には動いてくれません。


はじめから予測できないものを
全て避けようとすることは、

現実的には難しいのです。


決して判断ミス、ではない


そして、ダマシに遭ったあと、
多くの人がこんなふうに考えます。


「さっきの損切り、早すぎたんじゃ…」
「もう少し待てば良かった…」


チャートを見返すほど、
その気持ちは強くなっていきます。


たしかに、結果だけを見れば、
「切らなくてもよかった」ように見える。


でも、「その瞬間」に戻ってみると、

・その時点では、
下落が続くかどうかは分からなかった。

・決めていたルールを外す理由も、
特に見当たらなかった。


だからこそ、行動した。

それは決して、「判断ミス」ではありません。


相場の世界では、
すべての取引で完璧な結末を迎えることは、

そもそも望めない世界だからです。


コントロールされた損失


ダマシに遭ったとき、
損切りをした直後に株価がすぐに戻っていく。


でも、その時点で起きている損失は、
想定していた範囲内のもの。

この場合の損失は、
“コントロールされた損失”です。


この前提があるからこそ、
「損切り」という行動が、

トータルで意味を持つようになるのです。


本当に避けるべきこと


本当に危ないのは、
その小さな損失を嫌ってしまい、

「今回は戻るかもしれない」
「ここまで来たら、もう少しだけ」


そうやって判断を先延ばしにした結果、
「自分でコントロールできない状態」に
入ってしまうことです。


トレードで
一番避けなければいけないのは、

崩れた銘柄を抱え込み、
身動きが取れなくなること。


つまり、コントロール不能な状態に
なることなのです。




「ダマシが怖いから、損切りしたくない」

そう思い始めた時点で、

相場ではもう、
危険側に足を一歩踏み入れています。


“損切りしない理由”を探し始めたとき・・

相場は静かに、
別の罠を用意し始めます。


ーーー


ダマシを避けようとした人が、
最終的にどこへ辿り着いてしまうのか。


…少し長くなりそうなので、

次回の記事で、その行き先について
また整理してみたいと思います。


ーーー【関連記事】ーーー

ダマシに遭うのは仕方がない? 〜損切りを躊躇させてしまう、 よくある落とし穴
損切りした直後に株価が戻る「ダマシ」とは何か?なぜ相場では普通に起こるのか。損切りを躊躇させる心理と、正しい向き合い方をわかりやすく解説します。
損切りラインは“買う前”に決めよう― 軌道修正のための損切り論 ―
損切りラインは「買う前」に決めるべき理由を解説。含み損になると人は感情に支配されやすく、合理的判断が崩れます。塩漬けを防ぎ、資金管理を安定させるための損切りの基本を行動経済学の視点から説明します。

おすすめ記事

2040年の日経平均株価は151,138円? │長期投資的視点から考える「日経平均5万円」
日経平均株価は将来いくらになるのか?BPS(純資産)とPBR(株価純資産倍率)の推移から、2030年・2035年・2040年の水準を長期投資視点で試算。日経平均5万円時代の評価と今後の見通しをやさしく解説します。
タイトルとURLをコピーしました