見えている成功だけを信じないために。
― SNS時代の“心のざわつき”との付き合い方
SNSが身近になった今、投資家の心は、
知らないうちに他人の成功に揺さぶられやすくなっています。
SNSは有用な情報を得られる場所でもありますが、
同時に、心が疲れてしまいやすい場所でもありますよね。
今日はそんな、
SNSにかかっている「生存バイアス」という特性と、
「心のざわつき」との付き合い方について、
少し整理してみたいと思います。
光だけを集めやすい場所
SNSには、光が多く映ります。
大きく勝った日、うまくいった瞬間、
人生の好転、利益、成功体験…。
人は誰だって、嬉しいときに声が大きくなるもの。
反対に、うまくいかなかった日は、
言葉が少なくなる。
だから、SNSはどうしても
「成功した人の声だけが集まりやすい場所」
になってしまいます。
目に入る光は明るいけれど…
その光の裏にある“影”は、ふつう映りません。
見えている情報がすべてではない
心理学では、
「見えているものを“世界のすべて”だと感じてしまう」
という脳のクセがあるそうです。
SNSが映しているのは、
“その人の人生の一瞬のスナップ写真”だけなのですが、
私たちはつい、
「これがその人の“全体”なんだ」と
勘違いしてしまうのです。
株で儲けている話ばかり書く人の発信を見ていると、
その人はずっと儲けているように見えて、
損をしている自分が惨めに思えてしまったり…。
そんな事は絶対にないんですけどね。
成功には音があり、失敗には音がない
成功した人は、大きな声で語ります。
でも、失敗した人は、
それを静かに胸の奥にしまい込んで、誰にも語りません。
だから実際の投資の世界では、
失敗の数もそれなりにたくさんあるはずなのに・・
SNSではそれが表に出てきません。
心が揺さぶられないための問い
“生存バイアス”がかかって、
上手く行っている人の情報だけが溢れているSNS。
でも、有用な情報を得られる場所でもあるから、
上手く利用できれば、それに越したことはありませんよね。
では、その際に、どうやって
心のざわつきから身を守ればいいんでしょうか?
そのためには、SNSの情報に触れる際に、
こんな問いを自分に投げてみるといいかもしれません。
- その成功には再現性があるかどうか
一度きりの成功か、積み重ねの結果の成功か。
ここを見極めると、本当に有用な情報かが判断できます。 - リスクも一緒に語られているかどうか
成功体験だけでは、物語の半分しか見えていません。
その裏に存在していたリスクがどの程度あったのか。それも大切な情報です。 - 裏にある努力や失敗も語られているか
きらびやかな成功体験だけが書かれている場合、
それは「都合のいい一場面」を抜き取って写している可能性が高いです。
自分のペースで歩いていい
SNSに映る光は、成功者だけが映し出された、
都合のいい瞬間にすぎません。
もし胸がざわっとしても、そこに写っているのは…
「生存バイアス」にかけられた幻想です。
幻想に踊らされる事はありません。
焦らなくても、比べなくても大丈夫。
有用な情報だけを上手く利用しながら、
自分自身の歩幅で、歩いていけばいいと思います。
投資は「他人との競争」ではなく、
自分との再現性の勝負ですから。
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