損切りラインは“買う前”に決めよう― 軌道修正のための損切り論 ―

🛡身を守るための損切り論

「損切りラインは“買う前”に決めよう」

軌道修正のための損切り論

損切りラインは「買う前」に決めておく


株のトレードには、
「感情を入れると良くない」と
よく言われます。

これは、「精神論」ではなくて、
人間の持つ「本能の仕組み」の問題なのですが、


それを「損切り」に当てはめて考えた場合、

損切りラインを「買ったあと」に
“値動きを見てから”考えてしまうと、

“感情”が出てきてしまって、
冷静な判断が難しくなってしまいます。


なので、

損切りラインは、

”冷静に考えられる状態”である、
「買う前」に決めておく。


これがものすごく
大切なことなのです。


「買ったあと」だと良くない理由


理由はとても分かりやすくて、

含み損になると、
人の脳は「合理的な判断」よりも、

「損失が回避出来るかもしれない可能性」
に賭けてしまう傾向にあるから。


この辺りは、
以前にも何度か記事にした、

「プロスペクト理論」
で説明した部分です。



・「もう少し待てば戻るかも…」

・「長期投資に切り替えれば…」

・「ここは損切りせずに見守ったほうが…」

・「現物で買ってるから大丈夫…」


こういった声が、
心の中にひょっこり出てきたりします。


これは、意思が弱いとかの問題ではなくて、

行動経済学が証明した、
「人間の仕様」なんですね。

誰でもこうなるように、出来ているんです。


【プロスペクト理論のお話はこちら。】

株が辛く感じる理由は脳の仕組みにある|プロスペクト理論で解説する投資心理
投資が辛く感じるのはメンタルの弱さが理由ではありません。ノーベル賞理論「プロスペクト理論」から、損小利大が難しい理由と投資家の心理をわかりやすく解説します。

「買う前」こそが、最も冷静


ポジションを持つ前の状態は、

・許容リスクが計算できる

・時間軸も客観的に考えられる

・チャートの形などから冷静に考えられる


つまり、

「判断のブレが起きていない」状態
なんですね。


だから、
損切りポイントは“買う前”に決めておく。

これがとても大事なんです。


買ったあとに決めてしまうと・・


損切ラインを、買った後に、
“値動きを見てから”決めてしまうと・・


→損切りラインがズルズル下がる

「もう少し下まで許容しようかな…」


→ いつのまにか長期投資に変更する

「これはトレードじゃなくて投資だから…」


→含み損を見るのが怖くなり、株価を見なくなる

「塩漬けの完成」


こうなると短期トレードで重要な
「自分のためのルール」が崩壊してしまって、


結果的に資金管理が
難しくなってしまうんですね。


事前に決めるメリット


事前に損切りラインを決めるメリットは…


・迷いが出なくなる

・感情が介入しない

・最大損失が“前もって”わかる

・資金管理がラクになる

・塩漬けを防げる

・自分が決めたルールを守りやすくなる


「トレードで勝ってる人」の多くは、
この“事前準備“を大切にしています。


まとめると・・


損切りポイントは「買う前」に決める。

買ったあとは、
“決めた自分を信じて実行するだけ”。


もし損切りになったとしても、


その結果は
後でフィードバックして、

今後の取引に生かせばいいのです。


損切りって、
「自分を否定する」行為ではなく、

「未来の自分を守る」ための、
大切な選択なんだと思います

ーーー

・・次回は、具体的に
どうやって損切りラインを決めるの?
について、詳しく書いてみますね。


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