トレードの負けを、八百屋の必要経費に例えて考える(後編)‐ 大切なのは、分析と心の整理

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トレードの負けを、八百屋の必要経費に例えて考える(後編)‐ 大切なのは、分析と心の整理



このテーマの前回の記事では、

・ 全てのトレードで勝つことは出来ない。

・ 勝率100%の手法も、存在しない。


ならば、

「ある程度の負け」は、
商売で言うところの、

“必要経費”なのではないか。


その辺りを、
八百屋さんの商売に絡めて、お話しました。


今回は、
それでは全ての負けを、

「必要経費と考えていいのか」


こういったところを、
もう少し掘り下げて考えてみます。


すべてが”必要経費”ではない


“どうしても避けられない負け”

というのは、
確かに存在します。


これは、八百屋さんにおける、

「仕入れ」「売れ残り」
「やむを得ないロス」

こういったものに、近い。


ただ、だからといって、

負けること全てに
寛容であってはいけません。



それでは
先ほどの八百屋さんの例で、

このような場合では、
どうでしょうか。



▶本当は100円で仕入れられるのに、
よく調べずに150円で仕入れてしまった

▶運ぶ途中で落としてしまい、
商品にできなかった

▶管理が雑で、傷ませてしまった


こうしたものは、

「商売をするためには
どうしても避けられなかったコスト」

とは少し違います。


これは、

「避けようと思えば避けられた損失」
とも言えるんですね。


ここは、

“どうしても必要なコスト” とは、
しっかりと分けて考える必要があります。


会計の言葉で考えてみる


実は会計の世界では、
このような定義があります。

【費用】:

売上のために「貢献する」支出

(商売上、どうしても発生するもの。)

たとえば、お給料や家賃、光熱費など


【損失】:

売上のために「貢献しない」支出

(商売上、避けようと思えば避けられたもの。)

たとえば、買いすぎた商品を廃棄したり、
本業じゃない投資で失敗したり…


これを
トレードに当てはめると、


負けた理由は、


“どうしても避けられないもの”
だったのか。

“慎重に行動すれば、避けられるもの”
だったのか。


具体的には…

・エントリーポイントは雑ではなかったか?

・感情で飛び乗ったりしていないか?

・損切りルールは守れていたか?


こういった事を、
しっかりと振り返る必要があります。


費用なのか、損失なのか。


トレードで負けたとき、

大切なのは、
自分を責めることではありません。


考えるべきは、

▶その負けは、勝つためには
ある程度必要な「費用」だったのか。

▶それとも、
改善できる「損失」だったのか。


その違いを、ひとつずつ、
ゆっくりと見つめ直していくこと。


それができれば
その負けは単なるマイナスではなく、

“次につながる材料”

になっていくはずです。


まとめると


トレードを続けていくために
大切なのは、

自分を責めることよりも、
客観的に理由を分析してみること。


“改善できそうなところ”は
次に生かして、

“避けられないこと”に対しては
必要以上に落ち込まない。


長く続けていくためには、

こういった「心の整理」が、
とても大切なのだと思います。


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