ドットコムバブル
‐“夢がネットに詰まっていた時代“
1990年代の終わり。
「インターネットが世界を変える」
…そんな言葉が、
希望の合言葉のように響いていました。
どこもかしこも
「.com(ドットコム)」を
社名につけた会社が次々と生まれ…
まだ利益も出ていない
企業の株価が、
あっという間に
何十倍にも跳ね上がっていきました。
夢のIT革命
カフェでは
若い起業家たちが熱く語り、
投資家たちは
「次のAmazon」を探して
目を光らせる。
アメリカも日本も、
まるで夢を共有しているような、
そんな熱気に、
包まれていました。
NASDAQ(ナスダック)という
アメリカの株式市場では、
株価指数がたった数年で、
1000から5000まで上昇。
“ネット関連の会社”
というだけで、
誰もが“未来の勝ち組”になれるような、
そんな空気がありました。
日本でも、
楽天やサイバーエージェント、
ライブドアなどの
IT企業が次々と脚光を浴び、
「IT革命」「情報化社会」
といった言葉が、
毎日のように
ニュースを賑わせていました。
※ソフトバンクグループ(9984)の当時の月足
市場の熱が冷めた瞬間
でも…
その熱狂は、永遠には続きませんでした。
2000年3月。
アメリカの金利上昇や
日本の景気後退などが重なり、
市場の熱が
一気に冷めていったのです。
「利益が出ていないのに
株価が高い会社は、本当に大丈夫なの?」
そんな当たり前の疑問が、
ようやく広がり始めました。
あの頃の夢の残響が・・
そして株価は
雪崩のように下落し、
ナスダック指数は1年で半分以下に。
多くのITベンチャー企業は
姿を消しました。
人生が一夜で変わった人も、
たくさんいたといいます。
それでも…
全てが消えたわけではありません。
あの時代の熱狂があったからこそ、
Alphabet や Amazon、Apple
のような企業が生まれ、
今のネット社会を形づくる
礎になりました。
夢は一度弾けましたが…
その残響は、
今も私たちの生活の中に息づいています。
また新しい夢が市場を動かす
AI、半導体、暗号通貨…。
また新しい“夢”が
市場を動かしている今、
私たちは、どのような未来を
見ているのでしょうか。
歴史は、たしかに繰り返します。
けれど、
必ずしも同じ結末をなぞる、
という訳ではありません。
過去の熱狂を
知っているかどうかで、
“夢”との距離の取り方は、
きっと変わってくるはずです。


