「逆をやれば勝てる?」と思った日‐損小利大ってやっぱり難しい。

⚖️投資心理とプロスペクト理論

「逆をやれば勝てる?」と思った日〜損小利大ってやっぱり難しい。

2010年の頃だったと思います。

当時の私は、
株の売買で試行錯誤を繰り返していて、

なかなか結果を出せずにいました。


そんなとき、

ある証券会社が企画した対談記事が
目にとまりました。

そこに書かれていたのは、
こんな内容でした。


「多くの個人投資家は、
結局地合いが悪くなった時に、
利益を吐き出してしまう。」



好調な時期に利益を上げても、

下げ相場になると、
その利益の多くを失ってしまう人が多い。


その理由は…

「利益はすぐに確定してしまい、
損はずるずると持ち続けてしまうから。」

というお話でした。


それを読んだ瞬間、
思ったんです。

「じゃあ、
その逆をやればいいんじゃないか?」

と。



これはよく言われる、

「損小利大」。

なるほど…

でもこの「損小利大」、
実際にトレードで実践しようとすると・・

とても大変な事が分かりました。


ーーー

「損小利大」って、具体的には…

  • 「含み損」は早めに確定(損切り)する。

    →「損失が回避できる可能性」にかけずに、
    目の前の損失を確定しなければならない

  • 「含み益」は確定せずに長く持ち続ける。

    →「目の前の確実な利益」を取らずに、
    我慢して持ち続けなければならない


でもこれは、 

行動経済学でも有名な
「プロスペクト理論」における、
“本能に逆行する行動”なんですよね。


ーーーーーー

【プロスペクト理論】

人は利益を得た喜びよりも、
「損をした悲しみ」のほうが、
2倍大きく感じると言う理論。

→人は本能的に、利益を求めるよりも
「損をしない」ための行動をとりやすい。
(損失回避バイアス)


つまりは、

◎損失を回避するために、
「もしかしたら戻るかも」に賭けてしまう。

👉️損切りできない。


◎含み益が出来た喜びよりも、
「含み益がなくなる悲しみ」のほうが大きい。

👉️すぐに利益確定してしまう。



でも、この
「逆をやればいいんじゃないか?」
という気付きは、

私がトレードで
利益を出せるようになった、

一つのきっかけになった気はしています。


この、
「損小利大」の実現に向けてのお話、

次回以降でまた少しずつ、
掘り下げていきたいと思います。


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