「短期売買的視点」での、日経平均5万円考察
日経平均が5万円を超えてからも、
勢いは止まらず、むしろ加速していますね。
「ここまで上がったら、
さすがに一度下げるのでは?」
と思いつつも、なかなか
押し目らしい押し目もない状況。
前回に引き続き、
今日はそんな“熱い相場”を、
短期売買の視点から
少し冷静に見てみたいと思います。
テクニカル的には割高でも…
RSIやMACD、
移動平均線の乖離率などから見ても、
確かに“高い位置”にあるのは事実。
でも…
「テクニカル的に割高」=「すぐ下げる」
とは限らないんですよね。
その辺りを、
順に解説していきたいと思います。
短期的な株価の変動要因は?
まずは、「短期的な株価の変動要因」について。
これを、影響の大きい順に並べると、
需給 > 材料 > ファンダメンタルズ
となり、この3つのバランスで、
株価は変動していきます。
それでは、この3つの要因を、
順番に見ていきます。
需給(影響:一番大きい)
需給がいい状態というのは、
「買いたいと思う人」が、
「売りたいと思う人」よりも、
明らかに多い状態のこと。
今の相場はまさにそれで、
「下げたら買いたいな」という
投資家がたくさん待っています。
だから、もし下がっても、
押し目買いがすぐ入る。
暴落にはなりにくい構造です。
加えて、
信用評価損益率もまだ低く、
借金してまで株を買っている人が
それほど多くない。
つまり、今は需給は健全で、
暴落しづらい状態といえます。
材料(影響:2番目に大きい)
今の上昇は“材料主導”です。
今の材料は大きく分けるとこの3つになります。
①AI(半導体)による産業革命
②インフレ
③円安
順に見ていくと…
材料①:AI(半導体)による産業革命
AIの進化によって、個人も企業も、
生産性が飛躍的に上がっています。
私は税理士として
多くの企業を見ていますが、
「AI導入で業務時間が半分になった」
といった話も珍しくありません。
これは一時的なブームではなく、
実需に基づく構造変化。
AIや半導体関連の上昇は、
思惑だけの“バブル”というよりも、
構造的な“産業革命”に近いです。
材料②:インフレ
インフレが進むということは、
企業の売上や利益も
“名目上”大きくなりやすいということ。
たとえば戦後の時代は、
「1万円の儲け」が大金でした。
でも今は100万円儲けても
「まあ普通」になっている。
インフレにより数字が膨らめば、
企業の業績のボリュームも上がりますから、
株価も相対的に押し上げられるわけです。
材料③:円安
日本の大企業は輸出企業が多い。
円安になると海外での売上が膨らみ、
利益が増える構造です。
本来なら、日米の金利差が縮小して
円高に戻るはずでしたが、
アメリカはインフレが根強く
金利を大きく下げられない。
日本も金融緩和政策の方向なので、
積極的に利上げをする雰囲気ではない。
従って、円安はしばらく続く見通しです。
これは株価にとってプラス要因。
ファンダメンタルズ(影響:小さい)
ファンダメンタルズは、実は短期売買では、
あまり影響が出にくい部分です。
こちらは、次回の
「長期投資的な視点」で掘り下げますね。
まとめ
・テクニカル的には割高(高温注意)
・でも、需給・材料面の支えは強い
・よって「すぐに崩れる」可能性は低い
相場の温度計は高めですが、
“まだ火は消えていない”という
感じでしょうか。
…次回は
「長期投資的視点」での日経平均5万円」を
テーマに書いてみたいと思います。


